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Vol.8【4/3浅間嶺激走報告】
6名
奥多摩の桜は満開を迎えており、目的地に眺めながら向かう。原/宮原の[原族]を率い、まず3名で滑降。さっそくの激坂・ヤセ尾根に彼らは驚き、叫びながら駆ける。
やはり原族は感動癖でうるさい。まるで熊に追われるように叫ぶ。昨夜の雨で路面荒れていると思ったが、きっとこの尾根はよく風が通るのだろう、すっかりドライで激走に難なし。テクはどうでも皆の気力を信じ、極力休憩も減らしスタートの時間遅れを取戻す。予定正午には藤原峠に辿り着き、無事昼食にありつく。
ここからは浅間嶺まではXCルート各自ペースで突き進む。南向きの伐採もされて日を浴びながら北巻きに差し掛かった頃、崖っぷちの橋がいくつも現れる。慣れぬ者は皆驚き、恐る恐る渡っていく。

▲本・中島は経験済なので、そんな彼らを客観視し面白がる。難所を過ぎまたハイペースで嶺を目指す。初山4名がこの山に馴染んできた頃、えいやの登りで浅間嶺ピークに到達。東西の茂みはすっかり無くなり、眺望も素晴らしい。里よりも6度位気温が低いここの桜はまだ蕾もほころんでいない。満開の時はさぞ優雅であろう。

大休止をあとに、激下りゾーンに挑む。すっかり枯れた林間であったのでやけに明るい。まるで走ったことが無いルートのよう。しばらくしグングン下る。
土屋・寺田両氏もここは初めてなのに、冷静に突き進み、危ない局面は彼らの中で消化している模様。各自ベストラインを目論み、また騒ぎながら転がるようだ。
やがて道狭くなる頃に、原氏が崖に飲み込まれそうに転げ、ぎりぎりの笑みを浮かべ這い上がる。そしてとどめのロックセクション。フロントサスのストロークが足りない位の連続バウンドにも耐え、皆頑張る。

しかしここも葉が散ったせいで足下も明るかった。最後の峠に着いたあとは舗装路を経由し、初ダート路を発見し下る。傾斜が強く、タイトなトラバースが続く。あと少しというところでコーナー超え中島氏が樹木に消えた。
木々にガードされ落下を免れる彼は運がいい。そういえば彼は骨補強を外し、慎重に走るべきが、最後まで激走でいた...。あぁ、熱くなる男に付ける薬なし...。

残りのダートをなめて駆けるが、岩道で弾みながら進めば外人ハイカーに驚かれる。とっさにソーリー!「あと無礼者が5人来る」と英語で言えなかった...。満開の桜に迎えられてなんとか激走ゴール。3時間半の戦いを華々しく終えた。