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Vol.22【11/15堂平山→旧定峰峠】
5名
今回は堂平山・南西降下ルートを選択。現地到着時には晴れてきた。堂平頂上で秩父山景色を堪能し、ここよりしばしの下りを経てウォームアップ。そしてヒルクライムから6km尾根道XC敢行。近辺は常緑樹が主で紅葉は少ない。上り下りの連続だが、開けた尾根では周りの山稜眺望が見事であった。ここまで明るい尾根はそうはなく山々に見とれては、障害に度々タイヤを取られた。秋のドライ風を浴び我らは進む。大登りの岩場を担ぎで越え、ヒートした所でクマザサ囲みの鳥ノ巣のような日向で昼食をとった。
700m標高辺りでは日陰は冷えるのだが、登ると暑いのだ。ウェアの着こなしに気を使う。松葉氏は下着を脱ぎ湯気をたてて、中島氏は笹に身を横たえリラックスしていた。
やがて次の峠めざしまた滑走。山道多くは一見、落葉の敷かれた美しい道なのだが、それに隠された粘土質や小岩に乗り慌てた。下りもなめていると滑り、ハイカーも多く見られ、思わぬピンチに当たりスリリングでことのほか緊張した。定峰峠茶屋脇に飛び出して、最後の登りに備え大休止。
そして一息の登りで深い杉林を駆けた。ここはよくハイカーに踏まれた道で、走り易かった。しかし深い林間で日が入らず冷えだす。土・杉ともに茶系トーンで景色が変わらず、水平に走ったので知らぬうちに旧定峰峠に到着。
ここからは多くの掘割り道でS字コーナーが次々現れる。下り続けのごちそうテクニカルルート。バンクもあり転落リスク少なく、かなり乗れて愉快だ。斎藤・松葉DH野郎はテンションを上げ本職の活かしどころだ。先頭グループから距離をあけて、あとから降りても、すぐに追い付く。彼らは猛牛であった。
初盤のXC苦も克服されて、ご褒美のようだったろう。DH常設ルートのようだった3km未満の道癖を覚えた所で、清らかな沢づたいの渡り橋を抜け、爽快なフィニッシュを飾った。前回があまりに壮絶な登り降りだったので、10km走でも物足りなさがあった。
しかし身に触れた、木々や山稜シーンでは純粋な自然を感じ、奥多摩にも負けぬ、値打ちがある。しかし景色をゆっくり感じたくても、いつものことながら、嬉しくなって駆けてしまうのだ。
[スリル+苦悩+自然美]を次々に感じとり、山々を移動して行く我らの有り様はとても忙しい。今秋は6週続け山走りで、まるで各々の山道が続いているように思える。私の頭の中は「緑と土の彩り」ばかりである...。MASA