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Vol.12【5/3GW-Vol.2御岳山2Y尾根 】
8名
キャンプ曝睡より目覚め30km南下御岳山へ移動。渋滞避け青梅に着くが、満員の御岳山ケーブルカーに揺られピークへは正午過ぎに登頂。ここはハイカー銀座だ。それをよそに一目散にグランドルートに突入。
【御岳山→日の出山→梅ノ木峠→】
巻きくねる道のXC+DHを駆け日の出山を目指す。おそらくは多勢のハイカーの影響か、根の盛り上がりが激しくなり、よくタイヤが軋む。それを乗り越える力を求められたが、予定遅れを取戻すよう力走。皆で難なく梅ノ木峠まで連続し駆けた。この後の激戦を前に、昼食にし大休止をとり芝地に果てる。
【要害山→三室山→通矢尾根→】
ここから三室山直下まではコースタールートを駆ける。直降下の激坂が迫り連続する。後進を待つ度に周りの木々を眺めるうち、秩父よりわずか南のここは、さらに温暖なのだろう、樹葉も育ち林間が暗く植物群生も違う。通矢尾根進入口に着くが道標が新しく変わり、同時に[通矢尾根>の表示が無くなった。よってルート独占できるのだ。しかし進入ハイカーが激減してしまい、さらに路が荒廃するだろう。その変滅を苦慮するのであった。
【大鉄塔→肝要峠→ホオバ沢林道→】
いきなりのジグザグ降下では路面が乾燥し、さらに滑りやすくなった。ドリフトしても曲がりきれず慌てたものだ。降下するほど気温が上昇し、同時に鬱蒼とする薮に容赦なく進入を拒まれるようだった。それらに引っかかれ半袖・短パンの露出肌が痛い。夏では辛い障害の山になっていくだろう。寒期の方が見通し良く冷静になれたようだ。
分岐が増える頃、晩冬に我々が木々に記したイエローテープが現れてきた。ワイワイ言いながら皆で巻いた懐かしい『開拓の証』である。
そのお陰で地図を広げることは始終なかった。そのマーカーに次々と挨拶するようにまた先へ進む。最大傾斜を皆で滑り落ちた後には、行程唯一の野坂号大パンク。障害にバルブ先端をもぎ取られたようだ。

【細尾山→大久野】
先日疲労を引きずっているのか、その頃には皆疲れ気味になってきた。終盤エリアを快走するために最後の峠を過ぎた高見で大休止。ウグイスに似た、それより美しい鳥の音を聞きながら呆然とする。そして待望最速ループ。
ここを味わいたくてスタートから頑張ったのだ。『黄金の10分間』である。先の見えない緑の茂みも深くなり左右曲がりが掴めなくなる。外光が差さず神聖な雰囲気だ。トンネルを潜る感じで、それがスリルを増していく。皆残りのパワーを使いきるよう駆け下る。山名を数えると6山を縦走しており疲れないわけがない。最後の竹林を経て、緊張感から解放されたように終着を迎えた。[御岳山12:20→2Y尾根→16:10]全員擦り傷残し終了。
【後記】
本ツアー走はメカトラブル無く完走できた。いや、原氏自身の部品故障があったか。車移動は峠越や裏道往きを徹底し、ドライバー貴兄に運転酷使させ、そのお陰で渋滞無縁だった。
▲○疲労度最強ツアーに関わらず皆本当に頑張りました。『山を楽しむことに集中した2日間』はアッという間に終わったようです。参戦各位、絶好季節の山走活動のお付き合いありがとう。