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Vol.15【5/29棒ノ折山・激戦玉砕 】
3名
5/29奥武蔵は全日晴天。大名栗林道を調子良く上げる。新林道片側が開け900m地点までドライブ。同時に初山への緊張感もアップして行く。ピークまでの最短距離のトラバースを見つけ、愛車を各々押し上げた。ものの15分で素晴らしい眺望に辿り着いた。ここで昼食をとり先の期待に心弾ませる。次の目標黒山へ下り出そう。よしと威勢良く往く手を見渡せば、突然150mはあろう木段が迫る。
幸いその脇を下れたが、顔面引きつり、浅い根に突き飛ばされるよう。ゴンジリ峠を過ぎて、登り返えす。辛くはなかったがすでに夏の暑さ。汗が目にしみる。黒山からは地図上に無いルートを目指し森に飛び込む。走り易くなるかと期待したが、またしてもずり落ちるような傾斜が現れる。地質がもろく流される感じ。前方に見えるトレイルのみに集中。周りの緑が流れ飛び、歯を食いしばりながら落ちる。
未知のルートはいつも我らを驚かせ、そして度胸を試される。突き落とされた先では、待ち受けた立ち木に正面衝突寸前。慌てる。足を着きバランスを乱す。ついモタツイテてしまう。大木から「どうだ参ったか」と問いかけられるようだった。
息荒く進むうち、ようやく緩やかな、広陵とした林間に入って行く。それはまるでpatagonia広告のような清閑な雰囲気。深い森にわずかに届く陽の光を見上げ、ため息をつく。生きている心地を感じる。のんびり行けば良かったものの、新規開拓であるから、区間通過の時間短縮をめざす。爆走隊は止まらない。
無性に駆けるうち気力も弱り、皆数々の難所に呑まれ、果てて行った。岩場で大破しようものなら大怪我必至。全行程それほど長くはないが、これほどエキサイティングなトレイルはそうはない。終盤には「開拓走はワクワクできて楽しい』と中島同士が笑った。
気合いが入り過ぎ、河野号メカが破壊寸前になった。あきれて皆で笑った。枝や石も多くハマッた。少々のトラブルに付き合うのも、本当は楽しいのだ。張りつめ過ぎた緊張感のせいか、力が入り、思いのほか疲労した。しかし勢い良く走り続け、心地よい快感を味わえたようだ。よって▲○上級・肝試し短期集中修行山と認定。