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Vol.08【4/16ただ小径を探して編】2名
【MASA編】
土曜の昼前、ずいぶんな寝坊から、
快晴に気付き、もったいない...と思った。
あてもなく春の園はないかと散策に。
そして禅寺台地付近まで着いた頃、
小川を進むカモを追うように先を進めば、
奥にも良い径路があるのでは?と思わせる
壊れた柵に到達。好奇心でそこを越える。
何も持たず、何も語らず、薮を払い、
落葉を踏み行く。知らない小径を彷徨えば
時の経つのも忘れ、迷うことも楽しむ。
何時まで、どこまでなんて気にしない。
誰も待つことはない。邪魔者はいない。
気ままに進み小高い丘に着けば、
こんなに街が近いのに、と
辺り一面のクマ笹の原を見て驚く。
隠れている道はないか?と探すように、
そこに飛び込んだ。笹の葉はサラサラと
音をたて心地よい。が転んだら傷だらけか。
と思ったとたん、ペダルを取られ転んだ。
おかしくなって座り込み、
クヌギのはざまの空を仰ぎ和む。
ここが気に入り、繰り返し回遊した。
結局、掻き分けただけ道が開けた。
上機嫌でまたほかの道を追った。
仲間と走るのもそれは楽しいこと。
しかし久しぶりで単独里巡りもいい。
自身の態度の差が分かる。
随分勝手で思い立った方へ行くのだ。
おかげでご機嫌な散策路が見つかった。
予定なしの優雅な時。少年の頃と同じだ。
人なんて何も変わらない。
変わったふりをしているだけだと思えた。
少しでも走れればと、小径に踏み入ったが、
90分もすっかり用事を忘れていた。そうだ、
予定はあったのだ。責められないうちに
頼まれた野菜を買って家に帰ろう。
そして、翌日...。このルートを気に
入ったものだから、連れ合いをガイドした。
また日和もよくピクニック。そして他の
トレイルを探せば、まだXCルートがあった。
途中、原っぱでうたた寝したら、
カラスが飛んできてビックリ起きた。
知らぬ間に30分も寝ていたようだ。
一応ルートを回り、笹原を下ると伝えれば、
この密集を?とだまされ半分の顔だ。
そしてギャーと叫びながら、
一緒に街まで駈け降りていった。
平和で気ままな、連日散策であった。
MASA