進むにつれ不安な霧雲は現れては消え、まるで変わる景観への幕を開かれ導かれるようだ。やがて大きな岩壁沢を2つも越えて、酸素が薄いせいか息が上がりやすい。そして行程後半からようやく視界の広い斜景が現れる。
見晴らしに安堵しそこからは皆解放され野を駆ける早馬の如く進む。後方から追い撮りする者を気にもせず、砂煙を派手に巻き上げるから自分の顔は砂埃まみれ。まあ皆そこまで元気を貯めていた事がわかり快活な気になった。遅れた昼食後は別登山道へ移動するが、豪雨に襲われ敢え無く第1幕で終了。それでもピークから18km駆け下り、夏山の締めとして充分で過酷痛快な惑星探査的DHであった。