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◆Vol.13【7/16:奥多摩いにしえの道探索隊編】

昨7/16は本年大テーマの奥多摩廃道探索となる。それにしても大勢8名集まるので充分に事前予習を実行する。その素材は現在の奥多摩湖と周遊道路が無かった60年前の地勢図である。当然径路は峠越えに違いなく湖に沈んだ旧小河内村から桧原村間の交易はどの道を使ったのか調べたのだ。当時より変わる山・尾根・地名はかなりあるのだが旧名である一番傾斜がある白岩峠と傾斜が緩い檜原峠越えを目論んだ。自信万全ではないが近代林道に沿った形で存在するので遭難リスクは少ない。集まった皆は事前研究など何も知らず着いて来た。ピーク標高は1150m位有り夏休みのはじまりは涼やかな高原からといった風情だった。
午前は白岩峠から奥多摩湖へ。広葉樹が占める美しい緑が印象的だった。急傾斜なのに朽ちぬは、この落葉+腐葉土の繊維質が網を張るから。土を流さぬ皮膚膜のような層の役割を持つのである。そのループ状はDH用設計のような見事なパイプライン。そんな堀割道なのは昔馬を通わせた証拠。山バカ君達は絶叫でカッ飛び果てていたが堀割中心は障害物が埋もれるので避けるべし。一方檜原峠経由の南下尾根は巻道崩落が多く登山道として使われない事がわかった。よく見られる稜線だが広葉樹林なので秋の紅葉はきっと見事だろう。初の山径だった割には双方楽しめたルートであった。各位納得の秘蔵奥多摩BESTに認定なりである。